0128

わざの愛知。

独自の技法で滑らかな書き味を生み出し、書の世界を支えてきた豊橋筆、現代の機械工学につながる巧みな仕掛けに魅せられるからくり人形など、時を超えて受け継がれてきた多彩な技が息づく愛知。人から人へ思いをつなぎ、知恵と工夫が重ねられたモノづくり。伝統の技は、今も職人の情熱によって磨かれ続けています。

独自の技法で生み出す、豊橋筆

200年以上の歴史を持つ豊橋筆。原材料の混毛に水を用いて交ぜ合わせる「練りまぜ」が特徴で、この工程により墨になじみ滑るような書き味が生まれます。約36の工程はすべて手作り。職人が生み出す高品質な筆は、全国の書道家に愛されています。

からくり人形は、現代技術のルーツ

糸やぜんまいなどを使った仕掛けで、見事な芸を見せるからくり人形。尾張7代目藩主・徳川宗春が敷いた祭奨励策などもあり、京よりからくりの名人・庄兵衛が招かれ、その技術が広まりました。からくり人形の機械技術は、現代のロボット、産業技術につながっています。