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たくみの愛知。

高度な専門技術により華麗に描かれた尾張七宝、鬼師と呼ばれる職人が土と対話し焼き上げる三州鬼瓦。より良いもの、より美しいものを志す、匠たちのたゆまぬ挑戦が、長い時をかけて築かれてきた多様な伝統工芸。愛知には、各地に地域性や独自性が光る匠たちのモノづくりが生きています。

繊細な手仕事が輝く、尾張七宝

金属素地の表面にガラス質の釉薬を施し、花鳥風月など華やかな図柄を描く尾張七宝。素地づくり、絵付け、植線、施釉、焼成、研磨、覆輪(ふくりん)付けの各工程はそれぞれ専門の職人が担当するのが基本。匠たちの高度な手仕事により珠玉の一品が生まれます。

鬼師の技が光る、三州鬼瓦

三州とは西三河地方の旧国名。この地に良質な粘土が豊富なことから瓦作りが栄えました。魔除けや繁栄の象徴として飾られる鬼瓦は、鬼師が生む「いぶし銀」の発色と優れた細工が見事な伝統工芸。国内外で高く評価され、国宝、重要文化財、城郭、公共施設などに広く使われています。