2128

まつりの愛知。

自然の豊かな恵みを願い、災いの退散を祈るなど、人々の暮らしに根付いて行われてきたお祭り行事。そこに根づくのは、地域に伝えられる独特の風習です。愛知には、長い歴史を誇る数多くの伝統祭事が大切に継承されており、地域文化の多様性に触れることができます。

天下の奇祭、国府宮はだか祭

正式には「儺追神事(なおいしんじ)」と言い、尾張国司による悪疫退散の祈祷が始まりと伝えられています。祭りは旧暦正月13日、厄年の男を中心に数千人の裸男が集まり、神籤(みくじ)で選ばれた神男に触れて厄落としをしようと凄まじいもみ合いを繰り広げます。

700年以上続く伝統神事、花祭

花祭は、毎年11月から3月にかけて東栄町、設楽町、豊根村で開催される神事。700年以上前に修験者からもたらされたと言われています。東栄町では40種類もの舞が夜を徹して行われ、神人和合、五穀豊穣、無病息災を祈ります。国の重要無形民俗文化財に指定されています。